四方山坂太郎ブログ

自分語りとゲームとエロのブログ

2022年下半期、見た映画のはなし

こんばんは。コンビニバイトから派遣社員にレベルアップした超キャリア組の私です。おそらくこの調子でいくと5年後には国を背負う立場となるでしょう。

そんな私が毎週日曜日に開催している映画会も下半期で大変多くの映画を見てきました。その数や、最多といわれた上半期を大きく上回るものとなりました。

 

上半期に倣って、まずはリストアップから始めます。

参加者はしみじみしてください。未参加者はその数の多さに慄くがいいですよ。

 

四方山地獄映画会 下半期の上映ログ

7月

夏のホラーまつり   整形水(吹替版)

夏の海外ホラーまつり ズーム/見えない参加者 (字幕版)

夏のホラー邦画まつり 青鬼

 

8月

冒険とアクション映画まつり マルルクちゃんの日常

なんでそのチョイスなの?みたいな映画まつり 映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城

夏休みだよ!ドラえもん映画まつり 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

突発映画会 セミマゲドン

 

9月

四方山地獄アニメ会 メイドインアビス 烈日の黄金郷

四方山地獄アニメ会 HELLSING OVA

突発映画会 サイコ

秋の映画まつり ザ・モンスターハンター 魔界都市(字幕版)

突発映画会 続・夕陽のガンマン

早く見ないと終わっちまう映画まつり ムーンライト(吹替版)

突発映画会 コンスタンティン

秋のインパクトまつり FRANK フランク(字幕版)

芸術の秋、ヒッチコックまつり 鳥 (吹替版)


10月

四方山地獄アニメ会 HELLSING OVA

四方山地獄アニメ会 進撃の巨人

突発映画会 ブレアウィッチプロジェクト

秋のモンスターパニック映画まつり パラサイト・クリーチャーズ(字幕版)

突発映画会 私はゴースト

秋の人間ドラマまつり 運び屋(字幕版)

「あき」ってついてる映画まつり ガンズ・アキンボ(字幕版)

ハロウィンだよ!秋のゾンビ映画祭り バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

突発映画会 T-34 レジェンドオブウォー

恐怖のサメ映画特集 エクソシスト・シャーク(字幕版)

突発映画会 女吸血鬼

突発映画会 ひつじがすき

 

11月

四方山地獄アニメ会 進撃の巨人

突発映画会 ソイレント・グリーン

夢の映画まつり ミドリムシの夢

突発映画会 図鑑に載ってない虫

突発映画会 キャメラを止めるな!

悪夢の映画まつり 武器人間

アツい映画特集 アンチャーテッド (字幕版)

冷たいアクション映画 ジョン・ウィック:チャプター2(字幕版)

突発映画会 DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン

突発映画会 シン・ウルトラマン

 

12月

四方山地獄アニメ会 進撃の巨人

突発映画会 プロメア

突発映画会 上野動物園の世界

年末コメディ映画まつり 一度も撃ってません

ルパン三世まつり ルパン三世 燃えよ斬鉄剣

突発映画会 日本列島 いきものたちの物語

突発映画会 ルパン三世霧のエリューシヴ

年末近いよ映画ドラえもんまつり 映画ドラえもん のび太のパラレル西遊記

突発映画会 東京ゴッドファーザーズ

突発映画会 奇跡が降る街

クリスマス映画まつり クリスマス・キャロル(字幕版)

突発映画会 ビッグ・バグズ・パニック(吹替版)

突発映画会 映画 トムとジェリー(吹替版)

 

後半が狂っているね。

面白かったぞ!月別 四方山映画選

下半期は特に多くの映画を見たので、ランキングとかそういうの作ると23年の上半期が終わってしまうかもしれません。そこで特に面白かった映画を月別に知ったような口でご紹介します。

 

7月

整形水

美容整形大国である韓国のアニメ作品。粘土のように体を変えられる肉の溶液を巡って主人公の人生が狂っていく様が、社会の闇を交えてグロテスクに描かれています。

醜美に取りつかれているのは主人公だけではなく、世の中綺麗なところは嘘だらけ…

劇場版週刊ストーリーランドみたいな気がしましたが、そこもいい雰囲気です。

見ていて少しは自分の顔を好きになろうと思わせる映画でした。

 

ズーム/見えない参加者

視点に制限を持たせた映画といえばパラノーマルアクティビティやRECなどが有名ですが、Zoom視点のみで語られるホラーというのはタイムリーで新鮮でした。これをPCのディスプレイで見ると臨場感が違います。当時のリングとか呪いのビデオってこんな雰囲気だったんじゃないかな。

Zoom女子会の様子をのぞき見!とか煽ったら何も知らないおじさんとかを罠にかけられると思います。

 

8月

セミマゲドン

夏ということでセミ・モンスターパニック映画を見ました。

アメリカでは周期ゼミといって、13年だかに1度セミが湧いてミンミン鳴らすそうで。13年だか前に突然変異したセミに襲われ父を亡くした主人公が、帰ってきた地獄のセミ・モンスター相手に大暴れといった内容です。

モンスターパニックとしてかなり面白く、次から次へと濃いキャラが出るのも相まってとてもテンポよく見ることができました。落ちぶれた主人公が男気を見せてセミに向かってホームラン宣言するシーンとかかなりアツいですね。大好きです。

首をやられた!

 

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

2005年に声優交代をした以降のいわゆる「わさびドラ」の映画を見るのは今回が初めてでした。

前週に海底奇岩城を見ていたので、のぶ代ドラとの作風の違いやキャラクターの立ち位置の変化を感じられて良かったですね。

画面が今風になったので、街並みやアクションシーンがきれいになった一方、お色気シーンが生々しくてちょっとドン引きしました。ドラえもんにお色気シーンって必要なんだろうか?

子供向けアニメ映画で無理やり変なセリフを言わされてるゲスト俳優も割と見どころだと思います。

 

9月

サイコ

シャワーカーテンの裏から現れた殺人鬼がナイフで…

ってシーンしか知らなかったのですが、アレかなり序盤のシーンなんですね。

モーテルの男の得体の知れなさも相まって終始不穏で何が起こるかわからない緊迫感と、急に現れるジャンプスケアでずっと心臓バクバクでした。

時代もあるのでしょうがセリフ回しと舞台がカッコよくて、ドラマパートも必見です。

さすが名作はオマージュされるだけのことはある、まずは見てほしい作品ですね。

 

続・夕陽のガンマン

腹に鉄板仕込むやつは見たのですが、こっちは見てなかったのでAmazonでレンタルして見てみました。

3人のガンマンが大金を追って、方々で騙し騙されの大立ち回りって感じの映画です。

初っ端から出てくる悪玉のエンジェルがまさに悪玉!って感じでテュコも卑劣漢!って感じのムーブをするんですが、消去法で残る善玉のブロンディはテュコと共犯で懸賞金詐欺を繰り返して用が済んだら砂漠にポイって言うほど善玉じゃねーなコイツって感じでした。なんか3部の承太郎ってこんな感じだったなぁと思いましたね。ジョジョの話です。

最後の決闘シーンとか、いつものやり方でテュコを助けるブロンディとか、アル中の将軍とか、かっこいいシーンが目白押しで最高でした。

 

ムーンライト

ある内気な少年が荒れた家庭と理不尽な現実に翻弄されながらも、父同然に接してくれたドラックディーラーの男を心の支えにしながら生きていく…って感じのドラマです。

理不尽で、どうしようもない。どうしていいのかすらわからない環境だからこそ、人のやさしさがとても暖かに感じました。

特に何も解決したりはしないのですが、そこもまた生々しい。

黒人の子供は月に照らされて青く見えるというセリフがあるように、夜のシーン、月明かりのシーンが強く印象に残っています。

 

FRANK

音楽を志す青年がある日出会った、被り物をした天才的ミュージシャンであるフランク。そしてそのバンドメンバーとの滅茶苦茶なドラマです。

正直フランクの被り物で完全にコメディなんだと思っていましたが、わりとシリアスでかなり心に刺さる作品です。

とんでもなくデカい才能を前になす術もない主人公の無力さと焦りみたいなものが滅茶苦茶共感できてしまい後半はもうやめてくれって感じでした。

劇中でフランクが作る曲はとてもいい感じなので、ぜひ聞いてみてほしいですね。

 

10月

ブレアウィッチプロジェクト

ズーム/見えない参加者と同じように、視点固定のホラーです。

魔女伝説のドキュメンタリー映画を製作する大学生グループが、魔女の森で恐怖の体験を…って感じです。設定としてはありがちなのですが、演出がすばらしく息の詰まるような暗闇を見せてくれました。

事態を悪化させて全員をドツボに落とす大戦犯みたいなやつが出てくるのはお約束ですが、そこからの集団パニックとストレスにさらされた人間同士の軋轢が見どころの一つ…なのかな。こういうのも醍醐味だと思います。

魔女の森で遭難した極限状態。昼はギスギス夜は得体の知れない何かが襲ってくる。

ラストシーンはアッサリ味なのですが、それでもねばつく恐怖が残りました。

 

私はゴースト

屋敷の中で普通の生活を営む女性。しかしその屋敷に不穏な怪奇現象が…って感じで始まるのですが、その屋敷から一切外に出ないので視聴するにつれて閉塞感がどんどん強くなっていきます。

我々も主人公も「この屋敷から出たい」という気持ちは強くなる一方。しかし出られない。真相を知れば知るほどおぞましくなる館。最終的にどうなったのかは語られませんが、きっと良くなったのだと信じたいです。

見てもらえばわかりますが、白いアイツが「ヌッ………」と出てくるシーンはこれから起こるすべての恐怖を予感させる名シーンだと思います。

 

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

ミラジョボビッチじゃないほうのバイオです。

Re2をベースとして、GC版の洋館事件も同時進行しつつ映画にまとめた感じでした。

知ってる人からすればツッコミどころ多いかと思いますが、そもそも前の映画シリーズがオリキャラ無双だったんだからいいじゃん。

クレアとリサが友達になったり、ウェスカーがただの裏切者だったり、ラクーンシティが場末だったりと設定に変化はありますが、むしろそうしてくれないとマンネリってもんです。

Re4も控えているので、どんどん映画化していってほしいですね。

ゲームをプレイした後に見ると没入感上がるとおもいます。俺は好きですよ。

 

女吸血鬼

OVA版のHELLSINGを見た影響で、吸血鬼映画を見たくなりました。

時は寛永15年。島原の乱の折、追い詰められ自刃した天草四郎時貞の遺児である勝姫の血を飲んだ家臣、竹中は不死身の吸血鬼と化し勝姫の末裔を求めて主人公の婚約者を狙う…

という吸血鬼ドラキュラを下敷きにしているストーリーなのですが、肝心の吸血鬼設定が狼男的な感じになってて「イメージしてたのと違う!」というのが多々ありました。

日中でも出歩き月を見ると呻き苦しむ。発症すると見境なしに女だけを狙いひと噛み。繁華街に現れる噛みつき通り魔!って感じでほぼ変質者でした。心の中の旦那が文句を垂れていましたが、先入観を持って映画を見た私が間違っていたのです。

白黒でかなり古い作品なのは見てわかりますが、まさか女でも吸血鬼でもないとは…

それが悪いことでは全然ないんですけどね。

怪奇冒険活劇!といった感じで、作品自体は面白い良い映画でした。

 

11月

ソイレント・グリーン

ディストピアSFとして、未来世紀ブラジルなどと並んで有名な作品ですが例によって見たことなかったので見てみました。

当時の世相もあるでしょうが、かなり解像度の高いディストピア。環境汚染の先にある死ぬ間際の世界といった感じの風景はかなりリアリティにあふれていました。

貧すれば鈍するを突き詰め、人権も法律も薄れたマッポーカリプスといった感じでまさに世も末。プラスチック板みたいなソイレントの配給で生きるだけの民衆たち。階段や廃車で所狭しと寝起きする町は、たとえ一握りの富裕層が生きながらえても緩やかに人類が終わっていくことを予感させるような感じでした。

あの世界を牛耳るソイレントの連中はどんな暮らしをしているのでしょうか?富裕層がマンション暮らしってあたり、トップは一軒家でも持ってそうです。

 

キャメラを止めるな!

前回と前々回でも言及していた、あの映画の海外リメイク版です。

早い、安い、質は、そこそこ。って感じの監督が奮闘するのは日本版と同じですが、実質「カメラを止めるな!」の続編みたいな感じになっています。

前作を見た後だとなじみ深いキャラが出てきたりするのは結構うれしいものですね。あのあと日本では大ヒット?好評だったようで何よりです。

舞台がフランスなのでそのあたりの改変も見どころ。

ストーリーが面白いので、どんどん各国でリメイクしてどんどんアレンジ版を見たいと思ってるんですが、出してくれないかな…

 

アンチャーテッド

プレステで出てるインディージョーンズみたいなゲーム、アンチャーテッドの実写映画です。プレイできる映画が映画になるってのはファンの夢です。1しかやったことないけど。

登場人物の設定は多少改変が入っていますが、謎解きもアクションもド派手で文句なしの冒険アクション映画です。サグラダファミリアをはじめとしたスペインの綺麗な街並みや、覚えてないけどアジアのどっかの海の映像美。空飛ぶ船の派手さで画面に釘付けになりました。開幕で飛行機の積み荷につかまってのアクションパートが始まるのは衝撃的でした。金曜ロードショーとかでやると丁度いい感じの爽快感がありますね。

 

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン / シン・ウルトラマン

庵野監督のウルトラマン2作品。シン・ウルトラマンは劇場で見ましたが、いわゆる顔出しウルトラマンは初見でした。

精巧な特撮にカッコイイ怪獣デザインがとても素晴らしい。庵野監督自身が務めた顔出しウルトラマンはネタにされがちの印象だったのですが、アクションを見ると「これはこれでアリなのでは」と思いました。ドラマパートは流石に本職と比べると手作り感ありますが。

シン・ウルトラマンのほうはおそらく3回目の視聴でしたが、相変わらず面白い。ウルトラマンモーションアクターはやっぱり監督自身がやっていたらしく、なんだかロマンを感じる話だなぁと思いました。

 

12月

一度も撃ってません

ハードボイルドなドラマサスペンス映画…なのかな?

是非初見で見てほしい良い映画です。

くどい言い回しに洒落た舞台。いぶし銀で年老いた登場人物たちは普通の映画ならアクション映画の脇役といったところですが、彼らのドラマは一線を退いた故に味わい深いストーリーがあります。

おそらく大人になってしばらくしたら面白く見られるんじゃないかな…と思いますが、それは自分を買いかぶりすぎでしょうか。

ラストシーンは痺れました…こういうジジイになりたいなぁ。

 

クリスマス・キャロル

ChristmasはChristmasの映画見るんだよ!っつってみた映画です。

偏屈な金貸しの老人が過去、現在、未来の精霊に改心させられるという内容で、キリスト教をビンビンに感じられるストーリーでした。

何が面白いって、今よりおよそ200年前のヨーロッパのクリスマスの光景がみられる。1938年公開の映画で、冒頭に「今からおよそ100年前」と字幕が出ます。そのクリスマスの楽しそうなことと言ったらありませんでした。クリスマスプディング、雪の町の景色、クリスマスに浮かれた人々、雇い主に雪玉を投げるおじさん…

見るならぜひクリスマスに。時節に合わせて映画を見るのはとても楽しいものです。

 

ビッグ・バグズ・パニック

年末に見るなら、モンスターパニック映画だね!みたいな。

セミマゲドンですっかり味を占めました。

くどい導入はナシでサッと蹂躙されたり、それぞれの登場人物にかっこいい見せ場があったりと「なにかモンスターパニック映画見たいんだけど」って時にはうってつけな見本的な作品でした。

トントン拍子に話が進んで、でもどうなるかわからないハラハラ感。モンスターパニック映画の良いところが詰まった感じで、視聴後の爽快感は醍醐味ですね。

 

映画会の感想と23年のはなし

こうしてみると、意外にも自分の好きなSF映画を見ていないのに気が付きます。

好きだから、油断するとそればっかりになると思って敬遠していたところはありますが、それにしても見なさすぎる。

Primeはどんどん新しい作品が追加されていきますが、ぼーっとしてると見逃してしまうくらいにはどんどん公開終了になってしまう作品があります。

サブスクの定めとはいえ、見たいものは見たいときに見ておかないとチャンスを逃して今生の別れとなりかねません。

それを恐れて下半期後半はびっくりするくらい映画会の回数を増やし、さらにはアニメ会まで常設してしまいました。

半分は自分の好きなアニメの布教目的でしたが、意外にも見るまいと決めていた進撃の巨人がバチクソに面白くて半分以上は進撃を見ていました。

意外な作品をみて人生を豊かにするのを趣旨とした四方山地獄映画会も、2年以上続けていると人づてに参加者が増えてきて本当ににぎやかになりました。やはり大人数で作品を見ると違った見方や共感を得られてさらに映画が味わい深くなるかと思います。

日程がずれることはほぼないものの、この2年でスケジュールもだいぶ増えてきました。現状の映画会は以下のスケジュールで動いています。

月、木曜日 アニメ会

金曜    突発映画会(当日投票など)

日曜    定例映画会(だいたい4日間投票)

この文章が公開されているころには1月も中旬になっているかと思いますが、今年も映画会は継続して続けていきますのでお暇な方はそれぞれ都合のいい、見たい映画が開催されたときにでも参加してくれると嬉しいです。

最後に、このわがままな映画会に参加してくれた皆様に感謝と今後の開催を約束して締めたいと思います。

ありがとう。そして今後もやるから覚悟しろよ。

 

ちなみに一番微妙だった映画はザ・モンスターハンター 魔界都市です。