だんだんと鍛冶をする機会が減ってきているスカイリム日記です。
黒檀装備を作れるようになったのはいいものの、全然黒檀が手に入らないのでどうしたものかと悩む鍛冶屋。
前回の記事は
デイドラアーティファクトを集めるのが楽しくなってきています。
薪木の月、12日
クラヴィカスからもらったデイドラの秘宝を大事にクローゼットの中に仕舞いこんで、またホワイトランへ出発しようというところ。
お金を稼がなければならないが、基本的に収入源となる薬は錬金術師か雑貨店しか買ってくれない為あまり芳しくない。
もう少し口がうまければ何でも売れるようにはなるが…何事も極めるのは難しい。
今回は読書感想文から始めよう。本もかなりの量になった。
まずは童話っぽいものから。
子供向けのアヌの伝記
虚無の中に「やってきた」アヌとパドメイ。彼らが「時」を生み出した。やがて光と闇が混ざって生まれた「ニーア」はアヌを愛し、振られたパドメイは姿をくらます。
再びパドメイが戻ってきてニーアにアタックするも、その時すでにニーアはアヌの子を孕んでいた。脳破壊されたパドメイはニーアを打ち据え、そこに駆けつけたアヌと戦闘になるが敗れて「時」から追放された。
ニーアはその時の怪我が元で死んでしまうが、彼女とアヌの子である「創造」が12の世界を生み出したという。
宇宙の創生から世界を語った神話の本だ。
その後、追放されたパドメイが「時」に帰ってきて12世界をバラバラに引き裂いた。
アヌはわが子を救おうと、引き裂かれた世界をかき集め一つにしたのだそうだ。
この世界にノルドやインペリアルのような人種と、エルフ、カジート、アルゴニアンのようなまるで見た目の違う人種がいるのはもともと12あった世界が一つに混ぜられた結果なのかもしれない。
結局パドメイはアヌに再度敗れるも、最後のあがきで世界を一つにまとめているアヌの胸を貫いた。アヌとパドメイはそのまま「時」の外側に消えていったという。
その時パドメイが流した血はデイドラに。アヌの流した血は星々に姿を変え、その二つが混ざり合わさったものがエイドラになったそうだ。
デイドラはこの世界を傍観する者だが、エイドラは「創造」の血縁者であるため、この世に強く関りが持てるのだという。
神も悪魔も存在する世界なので、世界を混ぜ合わせるだの創造神の血が星になっただのは完全に否定できない。世界の謎はまだ手つかずということだ。
ところで、エイドラとは何だ。
エドラとデイドラ
丁度いい本があった。
エドラとはおそらくエイドラの表記ゆれだと思われる。
エドラとデイドラは神と悪魔のような対比ではない。とこの本はいう。
語源としてはエルフ語でエドラとデイドラは「我々の祖先/祖先ではない」を指すらしい。アヌの子である「創造」から生まれた我々と、アヌとパドメイの血が混ざって生まれたエドラは確かに血縁者だ。
細かいことを言うと、デイドラはパドメイの血から生まれ、パドメイはアヌと兄弟なのだから我々はみんな血縁者のようなものなのだが、この考え方はエルフ特有の歴史観にあるらしい。
エドラは「死にゆく世界を作り、アーズボーンズへと至る」という。何の話だ。
対するデイドラは変化をもたらす力を持っている。クラヴィカスは願いを聞き入れ、サングインは放蕩を促す。確かにそうだ。
デイドラは変幻自在で殺すことはできない。倒したように見えても、彼らは自身のオブリビオンの次元に帰っていくだけだ。
一方エドラは殺すことができるそうだ。その証明は「ロルカーンと月」であるそうだが、おそらくロルカーンというエドラが殺されたのだろう。
どこかで聞いたフレーズだと思っていたら、ちょうどそんな本を持っていた。これまで読んでしまおう。
月夜のロルカーン
ファル・ドルーンという人物が記した魔術に関する本だ。
ロルカーンというエイドラは月と関りがある。月はロルカーンそのものかもしれないらしい。よくわからないが、過去に「偉大なる創造」とやらがありエイドラたちは自分の肉体の半分を出し合って「死にゆく星」を作った。おそらく今自分が立っているこの星、ニルンのことではないだろうか。他の星は出てきたことが無いし。
恐らく皆が言う八大神がこの時の創造に関わったエイドラたちであり、肉体を分割したことにより世界は善と悪のように2つの属性を併せ持つのだ、というのが「裂けた二論」らしい。
ちなみにロルカーンは半身を月に、もう半分は粉々になってニルンに落ちたらしいので、ロルカーンの死は偉大なる創造の際に起こったと思われる。
これについていろいろと喧々諤々らしいが、よくわからない。
この本には他にも2つのお話が引用されているが、詳細が書かれていないので内容はわからない。
一つは「心臓物語」ロルカーンの心臓についての話だろうか。エイドラの心臓ともなればものすごい力を発揮できそうだ。
もう一つは「空虚なる三日月理論」これは全く内容が分からないが、月はロルカーンの半身ではないという話だろうか。
月は神秘的で美しい。それにまつわるロルカーンの本があれば積極的に手に入れたいと思う。
さて
読書はこれくらいにして、そろそろホワイトランへ出発しよう。基本的にファストトラベルは農場へ帰る時だけとしているので、行きは徒歩にて候というのがポリシーだ。
厩があるので馬を買うのもいいかもしれない。ホワイトランの馬屋を覗いてみよう。
夜に出歩くことがあまりなかったが、この時間帯には盗賊にスケルトンと危険が多い。ホワイトランに着くも、薬屋のばあさんの言っていた隊長なる人物は見当たらない。
確認すると、ソリチュードの兵舎にいるそうだ。間違えた…
馬車でソリチュードまで向かい、寝ている隊長を叩き起こして話を聞くとばあさんの娘は帝国兵の斥候として反乱軍の偵察を行い、そのまま帰ってこなかったそうだ。
その話をどうしたものでもないので、そのままばあさんに伝えると大層落胆してしまった。謝礼など望むべくもないが、代わりに家の些細なものなら持って行っても構わないらしいので本を数冊頂いてきた。
ソリチュードで迷子になっていた間に、変な男と出会った。顔色が悪いというのかなんというのか。目の周りが墨を塗ったように真っ黒だった。
自分の主を連れ戻してほしいという。どうやらとんでもない大物らしい。その主人がいる場所に行くために、これが必要だと手渡されたのは寛骨。骨盤の一部だが、なんでこんな気色悪いものが必要なのか。大物と言ってもマフィアのボスとかそういうのだったりしないだろうな。鍛冶屋としてやっていくにもコネがあれば便利かと思ったが、犯罪の片棒は嫌だぞ。
まぁ受けてしまったのだから、一応顔だけ出してヤバそうなら逃げる感じにしようと思う。今日の所はウィンキングスキーヴァーで一泊し、明日の朝雑貨屋で荷物を整理してからブルーパレスに向かう。ブルーパレスとは?
お屋敷探訪:ブルーパレス
そこはなんでも上級王トリグの屋敷だそうだ。いや、今は上級女王エリシフか。
道中で装具店の態度が悪くないほうと出会った。なんでも商品を着て女王に謁見し、PRをしてきてくれと。お安い御用だと安請け合いしてブルーパレスのドアを開くと、女王がおわしますので話しかける。
「法廷の邪魔をしないでください」
と、普通に怒られた。ごめんなさい。
どうやらウルフなんたらという場所が危ないらしい。それはいいんだ。この服どう?と聞いてみると、割と気に入った様子。注文すると言っていたので、依頼は大成功だった。
ここに来た目的はそれだけじゃなく、あの妙な男の主人を連れ戻さなければならない。上級女王の屋敷に入り浸って休暇とは、皇帝かなにか?次の上級王か?
ペラギウスの翼という場所への鍵は使用人に貸してもらい、入ってみるとそこはガチのマジの廃墟。これは…嵌められたかもしれん。
転がっている酒を救出しつつ、奥へ進むと突然霧深い森に出た。ここに来てから2回目のワープだ。こういう時は大体デイドラが出てくるに違いない。
森の広場には宴席が設けてあり、男が二人向かい合って掛けている。一人はアップルパイの前に。もう一人はマンモスの鼻をそのまま皿にのせている。
同席していた男はペラギウス3世。狂王と言われた暴君であることは知っているが、何百年も前の人間だ。赤と青紫の奇抜な服を着た男は狂乱のデイドラ大公シェオゴラスであると名乗ってくれた。これは…面倒ごとじゃな?狂王と狂乱のデイドラが向かい合って飯食ってる…と思っていると、ペラギウスが消えてシェオゴラスが話しかけてくる。
何十年もペラギウスをもてなしていたことと、従者のところへ戻る気になったことをしゃべると
「じゃあ出口はお前が見つけてね」と来た。
ここはどこかと尋ねると、死んだ狂王ペラギウス三世の心の中だと平気で語る。お前マジで何やってんのと思いつつ、この世界を探索することとした。
狂乱のデイドラ、シェオゴラス。遠近法でかなり小さく見えるが、普通サイズだ。
狂王の心とワバジャック
狂王ペラギウスの心は恐怖と憎しみのみが存在しているかのようだった。
常に襲撃を恐れ、それが無くとも心の中では自分を責め、安らぎの夜は来ない。生まれがそうさせたのか、環境がそうさせたのか。
シェオゴラスが俺に授けたワバジャックは狂王の心の中の得体の知れぬ敵をただの狼に変え、ペラギウスが持つ自身への怒りを抑え、夜に現れる恐怖を楽しい夢に変えていった。
全てが終わったのち、シェオゴラスは満足げにしていた。従者の目が黒い男を呼び出して、話の途中で消した。
帝国でも語り継がれる死した狂王の心を癒すのがシェオゴラスの目的だったのだろう。そのために数十年と宴を続け、従者をほったらかしにして連れ戻しに来る者を待っていたのかもしれない。
褒美としてワバジャックはそのまま俺が持っていてもいいと言うと、用済みとばかりに元居た廃墟に戻されてしまった。
狐につままれた気分だったが、とりあえず夜も遅くなってしまったのでウィンキングスキーヴァーへ一泊することにした。
狂気の王たるシェオゴラスは、最悪のデイドラと呼ばれながらも狂気に陥り苦しむものに手を差し伸べる慈悲を持つ。まさに狂人の王たる振る舞いを見せてくれた。手持ちの「シェオゴラスの祝福」には、彼の信者がいかに狂気のデイドラを崇拝しているかが見て取れる。
人間にはいろいろな救い方があるのだととても考えさせられる体験となった。