四半期ぶりのスカイリム日記の続きです。
暑かったり寒かったりで風邪ひきそうです。
前回の記事は
新拠点を手に入れたところからです。
降霜の月、17日
ついに豪邸への引っ越し作業を終え、ワバジャックで遊びながら休暇を楽しむなどしていた。
そろそろ何かをしようと思い、手紙の束に目を通すと招待状が届いているのに気が付く。いつ貰ったものかわからないが、ディナーへの招待らしい。多分すっぽかされてお怒りだろうから、一応正装をして謝りに伺うこととした。
しかし、差出人も場所も記載されていない招待状とはなんだ?覚えていないということは、配達人から手渡しでもらったと思うので迎えもない。なんだか不穏な感じがする。
逡巡の末、まぁ久しぶりだし遠征にでも行ってみるかと旅支度をすることにした。
まずはホワイトランのいつもの店で、荷物の整理からだ。
謎の襲撃
ホワイトランへの道中、家を出てすぐにステンダールの番人が何者かと戦闘をしていた。
道の真ん中でやるもんだから、否応なく巻き込まれてしまったので相手は何だと思えば吸血鬼。しかもヴォルキハルとかいう名ありの強敵だった。
番人が付いているので何とかなると思った矢先、信じがたい勢いで投げ飛ばされるステンダールの番人。2人いたはずだが、もう一人は知らないうちに死んでいた。
吸血鬼との戦いは泥仕合になりがちだ。まぁこっちは武器が弱いので仕方ないとして、吸血魔法を止めないと無限に回復されてしまう。
しかしこっちも負けていない。もはや鍛冶屋ではなく錬金術師としての方が名の通りは良いのだ。見ててくれよ、ヌレリオン。錬金術師の最大の悪意、麻痺の毒を喰らえ!
結果としては、勝利した。
でなけりゃこの手記はここで途絶えている。
全ての毒という毒をツルハシに塗りたくり、こめかみに叩き込んだのまではよかった。
問題は、吸血鬼の毒耐性といえる。全部抵抗された。
毒というのは戦闘でしか使い道が無いが、戦乱続くスカイリムの地ではこの上なく高く売れる。麻痺の毒ともなるとそれはそれはそこそこの値段で売れるのだ。
わかっているのか、おい。
試合に勝って、勝負に負けた気持ちを抑え込み、ステンダールの番人に花を供えてヴォルキハルを分かれ道の真ん中に放置した。
貴公にはスキーヴァーの餌がお似合いだろう。
晩餐会場へ
ホワイトランへ着くまでに、また吸血鬼に遭遇した。
ステンダールの番人に怯えて逃げ惑うが、俺にだけ氷魔法を撃ってきたのでステンダールに代わってお仕置きすることとなった。
夜の外出は控えないと、とこの前言った気がするが、改めて思い知らされる。いつの日かステンダールの番人に助力する日も来るかもしれない。あれらはもはや人間ではないのだろう。
ホワイトランで身支度を整え、晩餐会場を調べてみる。
ここからおよそ北北東、シルバーブラッド洞窟のさらに北に位置する場所のようだ。
その名もブラッドチル洞窟。縁起のいい名前じゃない。ブラッドで、チル。まさか吸血鬼の根城じゃないだろうな。行ってビックリ、賓客ではなくオードブルとして、緑を添えて見栄えもよろしい。なんてことにならないだろうか。
もしくは変わり者の金持ちか。後者であることを祈るばかりだ。
道中にて
ホワイトランを出てしばらくして、山のふもとに当たる場所で3人の護衛を連れたダンマーが歩いていた。
護衛を連れるのには相応の理由がある。商人か、お偉い方なのか。
近づくと傭兵は、「至高のマスター・ドレス」様に近づくなと脅す。
その先頭で尊大な態度を取るダンマーは、見下した態度で自慢げに自己紹介をした。
タロン・ドレス。書籍エセリウム戦争の著者であり、ドゥーマー遺跡研究の第一人者。
それは表の顔であり、先行して研究を行っていたカトリアの研究結果を横取りしたとされる人物だ。
書籍の扉には「カトリアに捧ぐ」などと書いてあったが、この態度を見るに彼女の言う通り研究結果を横取りし自分の名前で発表したのだろう。
つい、カトリアさんの話をしてしまった。
全てを察したのか、態度を硬化させたタロンは傭兵に「首をねじ切れ!」と号令を飛ばした。
まったくひどい戦いだった。
傭兵は盾まで装備しているにもかかわらず山賊より殴り甲斐の無い連中だったが、タロンと来たら…
傭兵の陰に隠れて火球を飛ばし、倒れた傭兵を死霊術で復活させ、近づけば炎を纏ってこちらを焼いてくる。
遠距離戦を余儀なくされ、逃げ回るタロンに打つ手なしかと思われた。
しかし、こちらにも奥の手がある。
カトリアさんから譲り受けたエルフの弓、ゼフィールである。
なんという奇遇か。他人の手柄を横取りした卑怯な男はその相手の弓に斃れることとなっり、もう一つのエセリウム戦争はタロン・ドレスの輝かしい偽りの未来と共に終わりを迎えたのだった。
ブラッドチル洞窟へ
亡霊の仇討を成し遂げ、若干疲れながらも登り切った山頂にブラッドチル洞窟は口を開けていた。
見たところノルドの遺跡のようで、普通の人間ならこんなところで晩餐会など催さないはずだ。もう本当に帰りたいが、万に一つの可能性に賭けて足を踏み入れることとする。肥えたチキンの丸焼きが出るか、オークの煮凝りが出るか。
煮凝りにされるのは嫌だ。
入ると大きな滝と、同じく大きな屋敷が見える。
苔の垂れた壁面、シックな前庭を飾るのはデスベルとベラドンナ。正直に言ってこれらは墓場の花のイメージがある。
それにデスベルはソリチュードで摘んだら拘束されたことがあるので嫌いだ。
ブラッドチル洞窟の内部。意外にもノルド遺跡ではなかったものの、薄暗く…不気味。
扉の周りには他の賓客が私を待っており、しきりに急かす者や酒の心配をする者が吟遊詩人のハープを聞いている。
おどろおどろしい雰囲気に尻込みしていたが、あまりに急かされるために扉を開ける。
入り口には物置とプランター。その奥には長い下り階段あり、廊下の奥と両脇には扉があった。
廊下の突き当りにウェイターが立っていて、こちらを見据えていた。その目は赤く光っている。
余りに不安なので、テーブルを見せてくれと頼む。快く応じたウェイターは戸を開いて賓客たちを案内する。そのテーブルに置かれたワイン用の小樽と水差しにはワインにしては赤すぎるしぶきが嫌に目立ち、広間の悪趣味な石像は不気味に来客たちをにらみつけていた。
着席を待つ賓客たち。
なぜか自分の席にだけ手紙が置かれていた。
手紙は主催者による乾杯のあいさつであり、遺書であった。
晩餐会を催すのが好きな彼は、後継者がいないためにこの晩餐会の来客たちにこの屋敷を譲るつもりらしい。
友人を大事にする人物だったらしく、一人一人にメッセージを残していた。
帳簿を書き換え横領したビジネスパートナー、浮気をした恋人、遺産を盗もうとした後見人、犯罪行為を行った戦友、家族を侮辱した親友。
そしてKajya。Kajyaは面識ないけど思い付きで呼んだそうだ。なんだそれは。
なぜそれを読み上げさせるのか。と思った矢先、ウェイターが立っていた賓客の喉元に牙を突き立てた。
阿鼻叫喚の地獄絵図とはこのことだ。
不気味な彫像が動き出し、吟遊詩人とウェイターが次々と襲い掛かる。
その手から放たれる赤い光はまごうことなく吸血魔法で、やはり吸血鬼の根城だったようだ。
ガーゴイルを打倒して吸血鬼と戦っている合間に、何者かが援護に駆けつけた。
ドーンガードだ。ステンダールの番人たちの組織だが、客の一人に紛れていたのか、あとを付けていたのか。
彼の助力があり、石の怪物と吸血鬼を倒し生きて館を出ることができた。
全ての復讐のために吸血鬼に魂を売ったのか、主催者が元から吸血鬼だったかは定かではない。
しかし、今やこの屋敷は生き残った自分の物になるらしい。
ヘンドラヘイム同様にたくさんの飾り棚とマネキン、豪華な家具に各種生産設備と至れり尽くせりだが、どうも吸血鬼専用の拠点であるようだ。
シックと言えば聞こえはいいが、要は薄暗い。ヘンドラヘイムが手狭になることは無いので、この拠点はほぼ使わないだろう。
一つだけユニークな点があるとすれば鉢植えにだけ見たことない赤いアロエみたいな錬金素材があるのと、「杖用の付呪装置」があることだ。
杖の自作は興味があるので、いつか機会があればやることにする。
結局この晩餐会で口にしたのは、サングイネア吸血症対策の疾病の薬だけだった。