こんばんは、最近天駆せよ、法勝寺を読んで大興奮したおじさんです。
いいもんですね。SF。
それはいいとして、今回はお料理回。人参を使った料理を作ってみました。
いかにんじん
人参をもらいました。結構な大きさのものが4本。
これを一人で消費するにはどうしたらいいのだろう。
人参を使う料理はいくつか浮かぶが、それをメインにするとなるとなかなか難しい。
Twitterで呼びかけたところ、いかにんじんという料理を教えてもらいました。
何?いかにんじんって。
どうやら福島県の郷土料理的な奴らしく、甘辛いタレでスルメと人参を漬けたものらしい。
物知り顔で語ったが、知らないのは自分ぐらいなものらしく、めちゃくちゃメジャーな料理でした。
レシピを書こうと思いましたが、なんかアレなので参考にした農水省のページを貼り付けておきます。
作るぜ、いかにんじん
材料は人参とするめ。
タレは醤油と酒と砂糖としました。
スルメを切るのが面倒だったので、イカそうめんにしてみました。
用意したタレと切った材料。人参の千切りなんて、普段料理しない中年男性にできるはずもなく──
ここまでは特にいうことは無い。10分かそこらで用意できることだろう。
人参の千切りが面倒だったが、スライサーなんてのがあれば簡単にできるらしいですよ奥さん。捨てちゃったよ引っ越すときに。
そもそも台所に立つのすら1年ぶりなので、冷蔵庫も動いてなかったし、まな板なんて…やめとこうか。
我ながらスルメをいかそうめんで済ませたのは賢いと思ったが、実際にスルメを買うよりは嵩が減るのでそこは考え物だ。
今回は2袋くらい使ったので、大体300円くらいか。
あとはこれを全部ジップロックに詰めて冷蔵庫で半日寝かせたらおしまい。
簡単!
漬ける前と、付けた後の対比。いかそうめんがタレを吸って半透明に戻っている。
いかにんじんの良いところは、とても簡単にできて火を使わないところにある。
探せばそんな料理ごまんとありそうなものだが、とにかくいかにんじんは手軽でほっときゃ出来る良い料理なのだ。
福島ではおかずやつまみに食べるらしく、きんぴら的なジャンルに入ると予想して今回は白飯を買ってきて乗せてみた。
パックのごはんと、月桂冠。料理に使うつもりで買った酒だったが、飲んだら足りなくなって草。
漬けて丸一日冷蔵庫で冷やしていたのだが、どうやら1年ぶりに動かした冷蔵庫は設定が強すぎたらしくシャーベット状に凍ってしまっていた。
まぁごはんが熱々だからセーフだろ。
食べてみるとこれが白飯の進むこと進むこと。醤油と砂糖で甘辛いのだから、これが白米に合わずして何が合うのかという話だ。
人参特有の臭みやイカ臭さなんて完全に消えており、わずかに残るボリボリした人参の食感とイカのうまみがまた食欲を誘う。
これはかなり良いご飯のお供だ。白飯と人参とイカが肩を組んでいるのが見える。
みるみるうちに白米は無くなってしまい、酒を呷るころには別のアイデアが浮かんでいた。
ご飯のお供ならあいつにも合うはず
これに、こう。溶けて来たいかにんじんが輝いている。
米に合うのであれば、劣化米ことオートミールにも合うのではないだろうか。
乗せて食ってみる。
だいぶ慣れてきたとはいえ、お湯だけで戻したオートミールは相変わらず食べられる泥のような食感だ。
しかし、それもイカの出汁と人参の歯ごたえが唯一の救いとなって食べ続けることができる。
白米の時よりも量が必要だが、これはとても良い発見だ。
結局オートミールもいかにんじんの前には無力で、5分とかからず平らげてしまったのだった。
おわりに
今回は偶然にも手に入れた人参を食べるため一年ぶりにキッチンに立ちました。という話だったが、重い腰を上げたおかげでうまくて簡単に出来るおかずに出会うことができた。これで何も言われなかったら、皮をむいてボリボリ食うところだった。
いかにんじんは手軽にできて、さらにうまい。
普段料理する人ならスルメを買ってくるだけですぐ作れるだろうし、しない人も基本料理セットと食材を買うだけですぐに作れる。作業時間は10分くらいだし、いかにんじんは数日冷蔵庫に寝かせると更に味が染みてどんどんごはんが進む一品。
この記事を書いている日で3日漬け込んだが、人参の食感は残っていてかなり良い仕上がりになった。
タレが味の根幹なだけあってアレンジも簡単。自分好みの味を求めて、作って味わってみてほしい。
シンプルなだけあって応用も効きそうなので、作りすぎて余ったらさらに食材としてみようと思う。
最後に、いかにんじんを教えてくれたフォロワに最大限の感謝を伝えておしまいとします。
いかにんじん、美味しかったです。ありがと~