前回目的まで1ミリも進展しなかったスカイリム日記の続きです。
鍛冶屋オークは曲がったことが嫌いそうなので、窃盗なんてしたくないよ~と思いつつ、ブリニョルフのいうこと聞くしかないのか…?と切羽詰まってきています。
前回の記事は
よく考えると、犯罪を犯さずに犯罪組織に入りたいって意味不明ですね。
薪木の月、18日
盗賊ギルドに入れなかったので、町の人間と仲良くなって何とかしてもらおうと思う。
一応候補はある。
ひとつ。グレイフォックスの頭巾を手に入れる。
グレイフォックスとは伝説の大盗賊であり、その墓がこの街にあるという。大盗賊の頭巾をかぶって「俺グレイフォックスなんだけど」とか言ったら盗賊ギルドも仲間に入れてくれるのではないか。
ふたつ。ブラックブライアを弱体化させる。
ブラックブライアは蜂蜜酒の製造でスカイリム1と言われる利益を出している。その裏でやりたい放題しまくっているこの街の実効支配者だ。首長はブラックブライアを信じ切っており、奴らが一刻も早く盗賊ギルドを検挙しようと努力していると思っているらしい。実際はギルドとずぶずぶどころか闇の一党とも手を組んで汚職の限りを尽くしている。
ブラックブライアの後ろ盾が無ければ崩壊寸前の盗賊ギルドももうおしまいだ。そうなれば石の鑑定くらいやってくれてもいいじゃない。という寸法。
実際そんなことができるかはわからない。
みっつ。とにかく町の人を助けまくる。
その中でパイプを繋げる人間がいるかもしれないから。以上。
ただしブリブリブリニョルフ。おめーはダメだ。
物乞いと狐
リフテンの墓地で盗賊の死体を見つけた。なぜかずーっと衛兵が死体をこねくり回していたが、近づくと去っていった。
盗賊の死体にはメモがあり、「グレイフォックスは死んだ。頭巾を貰うのは俺だ」との内容。さらには物乞いに合言葉を言うことでグレイフォックスと関りのある何かが起こるらしい。
夢半ばに死ぬのはさぞ未練が残るだろうと、盗賊の遺志を引き継いでグレイフォックスの頭巾探しを始めた。
グレイフォックスは確かにリフテンにいたようだ。物乞いに秘密の合言葉を告げると、一枚のメモを手渡された。「見知らぬ者」からのメモは、リフテンのある邸宅に侵入して宝箱の中から次の指示を探せと言うものだ。
はっきり言って、そんなことはできない。俺は鍛冶屋だ。盗賊じゃない。グレイフォックスの頭巾を探すのも、盗賊ギルドの連中と話がしたいだけだ。
なので、その家の人間と直接話すことにした。宝箱に自分へ向けた何かが入れられていることと、もしこれが自分に向けた罠だとしたら、忘れたころにその罠にかかるのはあんただ。という風に説得したらなんとか鍵を渡してくれた。
メモと一緒に入っていたのは権利書で、次の指示によるとソリチュードのある人間から権利書をスリ取り、この偽の権利書とすり替えてこいとのこと。
もちろんスリなんてしない。説得して見せる!と意気込んだが、全く相手にされなかった。何度話しても無駄なので、権利書を買い取ることにした。いくら?
その額、8000G。家を買ってもおつりがくるレベルの大金だ。
しかしここで諦めればこのKajya、スリに身を落とすこととなる。待ってろ、すぐに貯めてやる。鍛冶屋の根性の見せどころだ!
そうして俺は、各地の錬金術師を巡って雑貨商に薬を売り飛ばす作業に入った。
申し訳ないが、鍛冶で金を稼ぐのは遠い道のりだ。対して錬金術は数十ゴールドの材料で数百ゴールドの薬が作れる。これは言ってしまえば本当に錬金術なのだ。
なんだかんだで8000G。耳をそろえてくれてやる!と奴に突きつける。
権利書を手に入れた俺は、ウィンキングスキーヴァーの裏手で最後の指令を受け取った。
アンデッドと古代の剣
意外にも俺に指令をくれる「見知らぬ者」は、スリを働かなかったことについて「見事」と言った。もちろんだ。お天道様の下を歩けなくなるようなことは今までに1度しかない。サングイネア吸血症にかかった時だ。
最後の指令は、ある場所で古い剣を入手してくるというものだった。これまた意外。
ブルーパレスの杖やリッケ特使の鎧を盗めと言われるものと思っていた。
この指示書には、一つ気になることが書いてあったが…
まぁ行けばわかるだろう。
ウインドヘルムから西に、その剣はあるという。
久しぶりに会ったアグニ君にまたがり、Go West…ん?
割と付き合いも増えてきて仲良くなってきた頃合だったが、馬の名前はアグニではなくマグニだった。すまんマグニ君。
かなりの吹雪だが、一番冷たいのはマグニ君の眼差しだった。
目的地はノルドの古い遺跡だった。入り口に山賊がいたが、中はドラウグルが練り歩き、襲撃したものの返り討ちと言った感じだろう。入り口近くに目的の剣はあった。
ある一族に伝わる付呪のされた片手剣で、これを手に入れてリフテンの墓までもっていけばグレイフォックスの頭巾を持つ「見知らぬ者」と会えることだろう。
グレイフォックスの死
リフテンにたどり着いた俺の目の前にいたのは見紛うことなき伝説のグレイフォックスだった。彼は俺にある秘密を教えてくれた。しかし、日記にそれを書くことはできない。それがグレイフォックスだった男との契約だからだ。
グレイフォックスは死んだ。
今日からは、俺がグレイフォックス。伝説の大泥棒だ…
Kajyaも死にかける
わーいやったーっつって、その場で被ってみる。
やっぱいつ見てもダセえな!と思いながら隠密したりしなかったりしていると、衛兵に見つかる。
グレイフォックスの頭巾、正式にはノクターナルの灰色頭巾。効果は生物の気配を感じ取ること、所持重量が増えること、そしてすべての衛兵から敵対することだ。
当たり前だ。これをかぶることでグレイフォックスとして認識される。歴代のグレイフォックスが犯した罪を一気に背負うのだから、衛兵からしたら即死刑なのだろう。
結局リフテン中の衛兵に追われ、なんとか撒いて恐る恐る帰ってくる。今度は大丈夫だ。なぜなら今は、善良でちょっと緑色のどこにでもいるイカした鍛冶屋だからだ。
これはラグドフラゴンで使おう。
だめでした。
お前ら節穴か?我グレイフォックスぞ?そんなんだから落ちぶれるんだよ!
逆転の発想
よく考えたら我グレイフォックスだったわ。
窃盗をしていたとしても、それはグレイフォックスのやることだから。Kajyaはやってないから。
これは良いものを拾った。そうだ、間違いない。
これからは昼はハンサムな鍛冶屋、夜はハンサムな義賊として生きていく。そういう生き方もあるということだ。
つまりブリニョルフの依頼をこなしてもまったくもって問題なし。むしろこの頭巾がささやいている。いいよ~^^って。
仲間から盗むなかれ。仕事の上で殺すなかれ。貧しき者から盗むなかれ。
弱きを助け、強きをくじく。イメージ的にはMr.五右衛門のクリア画面みたいな感じでやっていくぞ。
まぁ、盗賊ギルドに入ったらそこで辞めちゃうんだけどね。
グレイフォックス(下っ端)
ブリニョルフの仕事は簡単なものだ。ダレンシェイという商人に、盗品を扱っていると濡れ衣を着せるだけだ。
他の商人から指輪を拝借し、それをダレンの店の適当な袋に入れておく。
これで仕事は終わりだったが、立ち上がったところを衛兵に見られてしまった!
グレイフォックスは衛兵に追っかけられリフテンから逃げ出した。クッソ情けないが、仕事はできたので良しとする。
頭巾を外し、リフテンに戻るとブリニョルフはなぜかめちゃくちゃ怒っていた。
どうやら店ではなく、ダレンの懐に忍び込ませる必要があったらしい。初仕事で失敗してしまい、幸先が悪いが次の仕事を依頼された。みかじめ料の集金だ。これは失敗しようがない。少し荒っぽいこともしたが、難なく完了。これで俺も盗賊ギルドの一員だ。
さっそくヴェックスという人物に石を見せる。
珍しい宝石の価値
意外にも素直に石について教えてくれた。
これはもともと、バレンジアという場所で儀式用の王冠に嵌められていたものらしい。
ある盗賊がこれを盗み出し、隠すために宝石を取り外した。全部で24個あるこの宝石を集めてきたら、アタシが買い取ってやろうじゃないのよさ。という話で、結局のところ鍛冶には関係のない盗賊ギルドの収集要素だったというワケ。
がっくりと来て、そのまま農園に帰る。ここ最近の努力は何だったのだろう。
家に帰って、ふとバレンジアの本があったのを思い出したので、いくつか読んでみる。
バレンジア王女伝 第一巻 スターン・ガンボーグ帝国書記官 著
バレンジアは地域や国の名前ではなく、個人名だった。
ダークエルフの住むモロウウインドのモーンホールド王国で王女として生を受けた彼女だったが、五歳のころに帝国の侵略で王国は壊滅。がれきの山から助け出され、スカイリム中心部を領地とする貴族の元で養女として十分な教育と環境下の下育てられたらしい。
しかしある日、厩番の不良少年から妾として売りとばされるという噂を聞き、少年と二人でホワイトランへ逃げ出す。
商隊護衛の仕事に就きそのままリフテンに流れ着いた彼女は、故郷に近く同じダークエルフの多いこの街に安らぎを感じていたという。
バレンジア王女伝 第二巻 スターン・ガンボーグ帝国書記官 著
少年はバレンジアを自分のものにするため嘘を吐いて家から連れ出していた。
農場を買って二人で暮らすことを夢見ていたが、その日暮らしの生活で到底かなわない。そんな折、将校の家を襲って情報を盗み出す仕事を持ち掛けられる。
それを聞いたバレンシアは帝国軍人に身分を明かし、襲撃計画を通報する。
通報を受けたその軍人こそ家出したバレンシアを探していたシムマチャスという人物であり、そこで少年の嘘と、18歳になったらモーンホールドの女王となることを告げられる。
その後女王として学ぶために帝都へ行き、皇帝家と共に暮らすことになる。
皇帝一家と良好な関係を築いた彼女は、18の誕生日にかつての故郷、モーンホールドへ赴き女王になるのだった。
なんか夢のある話に見せて、実のところ滅ぼした敵国の王族を飼いならして政治の道具にしました。って聞こえるストーリーだ。
書いたのが帝国書記官だし、その辺は帝国史観なんだろうなぁと思いつつ、これバレンシアの王冠について言及してないから全然ハズレじゃんとなっている。
彼女のその後が気になるところだが、儀式用の王冠が盗み出されている辺りそれなりの権威はあって盗まれるくらい盤石ではなかったんだろうなぁとは思う。
実はバレンシア王女にはもう一つ書籍がある。全部で4冊のシリーズになっていて、この人物についてはかなり掘り下げ甲斐がありそうだ。
それはそれとして、バレンシアの宝石はヒルダにあげることにする。よかったね。
グレイフォックスの頭巾はタンスの肥やしだ。いつか法を犯す必要がある時には出番があるだろうが、善良なのでそんな日は来ないと思う。